現在は『新婚一年生のうふふふインテリア教室』(KADOKAWA) として文庫化、なんと電子書籍でも読めます。

新婚一年生のうふふふインテリア教室

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4月 25日『ふたりのすづくり』(幻冬舎) 川上ユキ著 が発売になりました。

忙しくてインテリアに手が回らない!というふたりこそ、
「温かい部屋、お気に入りの部屋」がスムーズにつくれなきゃ…と思い、
インテリアづくりの手順に焦点をあてて描きました。

↑ふさかみ君も可愛いです。
書店にお立ち寄りの際は、ぜひ見てみてくださいね






先月末、川上ユキ新著 『ふたりのすづくり〜読んで覚えるインテリア』(幻冬舎)が発売になりました。

ふたり暮らしを始める皆さんの「何から始めればいいんだろ?」のお力になれるよう[物件探し/レイアウト/収納/家具選び/コーディネート]住まいの基本項目のつくり方、進め方について描いています。

今回のBreaking Newsは、新著への思いを交えながら、本のご紹介をしたいと思います。
 
 


 

「ふたり暮らし」だからこそ、必要なもの

 


独り暮らし、ふたり暮らし、結婚、新築……人生において住形態が大きく変わる時は、インテリアをゼロから立ち上げるとても大事な時期です。後々、納得のいくインテリアを手にできるかどうかは、ここでに実践した家具選びや収納などが大きく影響を及ぼします。

私は常々、この時期にこそ、基礎をしっかり押さえる本が必要じゃないかなと考えています。今回『独り暮らしをつくる100』に続き、新生活をゼロからスタートさせる本として『ふたりのすづくり』を描きました。


居住スペースも予算も余裕がなかった「独り暮らし」と「ふたり暮らし」では、大きな違いがあります。ふたり暮らしの住居には、ある程度の広さもあり、収納の為にスペースや所有物をぎりぎりまで切り詰める必要もありません。結婚するふたりなら家具を買い揃えるための予算も確保されるでしょう。一般家庭として普通に新居を構えるふたり。そんなふたり暮らしに「必要なことは何だろう?」それを問うことから、この本づくりは始まりました。

『ふたりのすづくり』キュレーターたち
↑第3章「収納」のミスれれれ

第4章「家具選び」のふさかみ君→

ふたりが居心地よく過ごせる住まい

私がふたり暮らしにとって、いちばん大切だと考えたのは「ふたりの居心地」です。独り暮らしでは、自分の趣味や考えを部屋に反映させるのが楽しく、その充実感に心支えられましたが、ふたり暮らしではパートナーと一緒に居る生活自体が心の支えになります。そのためには、ふたりが居心地よく毎日暮らせることが不可欠です。そして5年後も10年後も、その心地よさや人間関係は、変わらず続くものであって欲しい。

ふたり暮らしの心地よさをつくるポイントである、レイアウトのこと、家具の買い方、話し合い、ケンカのこと……。それらを本書の中にひょいひょいと散りばめ、大事なことがじんわりと、でも確かに伝わる内容にしました。

 第5章「コーディネート」の いいおかめさん→



「時間」のないふたりのために



そしてもう一つ、大切なのが「時間」でした。結婚を控えた周囲に聞けば、とにかく慌ただしく家具を選んでしまった、という人が多かったのです。働く女性が多い現代ではじっくりインテリアに手を掛けたくても、なかなか忙しさがそれを許しません。どうすればふたりが心地よいとインテリアを限られた時間で完成できるか?

その解決として、今回の本は「インテリアの全容がすぐ解ること」を目指しました。ぱっと読めばインテリアの全容がつかめるという具合です。あいうえお作文風にポイントをまとめて、「フレーズ」で覚えられるようにしました。こうすれば彼と一緒に買い物に行った時も「家具選びは『ふさかみ』だな…」と口にし、手順や大事な事柄を思い出しながら、進められるんじゃないかな、と思ったのです(忙しいふたりが毎回本を読み返さなくてもいいように)。


 
 
 
 

そんな事を考えながらデザインしたページは、こんな感じです。
ちょい見せです。

 このページは第4章の「家具選び」。家具選びのポイントをまとめたフレーズは、
『ふ→さ→か→み。』皆が100点満点の家具選びができるように、メソッドをまとめました。


第5章は「コーディネート」は、い→い→お→か→め。なかなか手がつけられ
ない コーディネートも、この順序でいけば取り組みやすくなると思います。

 



 

ふたり暮らしへの想い


本の体裁は、「軽く楽しい気分で読める解りやすさ」に配慮しましたが、本の核となる部分には、ふたり暮らしへの強い想いがあります。

人間関係が良好であってはじめて、インテリアや生活の良さは実感できます。また逆に、インテリアや生活が良好なことで、心に余裕が生まれ、人間関係にもゆとりが出ます。インテリアと住む人の気持ちは常に相乗効果で保たれるものなのです。

他者と暮らす生活は楽しい反面、時に分かり合えない寂しさや難しさもあります。そして容易に全てを投げ出してしまえる脆さも、ふたりだけの生活には潜みます。そんな危うさも乗り越え、たくさんの人がよりよいインテリア、よりよい人間関係の中で、家に支えられて幸せな気分で日々過ごせたらいいのに、と願っています。

      第1章「物件探し」に登場するごま上司→

 
  最後に


 


  すでに本を読んでくれた知人からは「キャラクターも可愛くて、楽しく読めたよ〜」「結婚する友達にプレゼントしようと思った!」「なんかじーんとしたよ」……と、心温まる反響メールをもらいました。これからふたり暮らしを始めようという方はもちろん、インテリアに興味のある方、すでに結婚された方にも読んで頂けたらなと思います。

そして、最後に。買ってくださった方はぜひ帯を外してみてください。帯はピンクで派手派手ですが、カバー自体は色数を抑えて部屋に入れた時もうるさくないようにしてあります。
いつまでも皆さんの本棚の、生活の、お供になることを祈っています。

                     2007.05.16  川上ユキ

 
  ←第2章「レイアウト」のくりマシン
 

   



4月27日。東京・恵比寿アトレ5Fの「有隣堂アトレ恵比寿店様」。こんな風に入口に積んで下さっていました。有り難い限りです。








可愛さ余って作ってしまった「ふさかみ君」バッチ。都内のいくつかの書店さんにお渡ししたので、もしかしたら、どこかにつけて下さっている書店員さんがいるかもしれません。
   



 以上、ご紹介でした!











 

 


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